29日夜、仙台市泉区の自宅から自転車で山形市内に向かった高校3年生男子(18)の行方が分からなくなったと、父親から110番通報があった。翌30日午前、山形県警のヘリが山形市山寺の山中で高校生を発見し、保護した。衰弱していたが、命に別条はないという。山中は雪が残り、気温は零下まで下がっていたとみられる。

 山形署などによると、高校生は山形市に単身赴任中の父親に会うため、29日午前11時ごろ、スポーツタイプの自転車で自宅を出発。仙台市太白区秋保町から林道二口線に入り、途中、自転車を置いて歩いて山形市に向かったが、日没になり、父親に「居場所がわからなくなった」と電話したという。30日午前10時50分ごろ、ヘリが林道から約150メートル下った斜面でひざを抱えてうずくまっていた高校生を発見、病院に搬送された。高校生はジーパンにダウンジャケットなど普段着姿だった。

 林道は県境などにゲートがあり、冬期間は閉鎖されている。男子高校生は今春、高校を卒業。「調べると、山形まで一番近い道だったので通ってきた。閉鎖は途中の看板で知ったが、もう少しだと思って引き返せなかった」と話しているという。

2019年3月31日09時36分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASM3Z5GNNM3ZUZHB00M.html

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