衣料品ブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは11日、今期(2019年8月期)の営業利益予想(従来は2700億円)を2600億円に下方修正した。ブルームバーグが集計したアナリスト17人の予想の平均2590億円をわずかに上回った。 

上期(18年9月−19年2月期)に、冬物商品の値引き販売による利益率の低下、円安による原価率上昇や、物流関連費用の上昇などが響き国内ユニクロ事業が減収減益となったことなどが響いた。今期の純利益予想(1650億円)や売上高予想(2兆3000億円)は従来の水準に据え置いた。

同社の発表資料によると、国内ユニクロ事業では第1四半期(18年9−11月期)に暖冬の影響で冬物商品の販売が計画を下回り、第2四半期(12月−19年2月期)に値引き販売を強化。その結果、上期の粗利益率が計画以上に低下した。既存店売上高は第1四半期が前年同期比4.3%減だったのに対し、第2四半期は2.8%増となった。

第2四半期の営業利益は前年同期比21%増の683億円。アナリスト4人の予想の平均629億円を上回った。純利益も58%増の405億円と市場予想の345億円を上回った。

2019年4月11日 15:14 JST
Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-11/PPS33D6TTDS001