https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190418/k10011888331000.html

インド総選挙 緊迫のカシミール地方でも投票行われる
2019年4月18日 16時28分海外の選挙

インドの総選挙は18日、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で投票が行われ、ことし2月以来、両国の軍事的緊張が続く中、カシミールの問題を解決できる政権の誕生を求める声が上がっていました。

先週から投票が始まったインドの総選挙は18日、543選挙区のうちの97選挙区で投票が行われています。

このうち、ことし2月に起きたパキスタンのイスラム過激派組織の自爆攻撃をきっかけに、両国の軍事的緊張が続くカシミール地方では、インドが実効支配している都市、スリナガルで、インド軍などの厳重な警戒態勢の中、有権者が票を投じていました。

投票を終えた女性は「カシミールの問題でどれほど苦しんでいるか知ってもらいたいので投票しました」と話し、投票を終えた男性も「この問題を解決できる政権が誕生してほしい」と訴えていました。

今回の選挙では、与党 インド人民党を率いるモディ首相が、「国の安全と発展のため」だとして、カシミール地方の統治を強化するための憲法の改正を公約に掲げています。

これに対し、カシミール地方のイスラム系政党は強く反発し、最大野党の国民会議派と連携してモディ首相の退陣を訴えているほか、インドからの分離独立を求める勢力も選挙のボイコットを呼びかけています。

インドの総選挙の投票は選挙区ごとに来月19日まで続き、来月23日に一斉に開票されます。