神戸市灘区の六甲山牧場で20日、ヒツジの毛刈りショーがあり、親子連れら約70人が見学。40頭が次々と毛を刈られる様子を楽しんだ。“冬物セーター”を脱いだヒツジたちは、涼しげに牧場内を走り回っていた。

 毛が伸び続けるヒツジは、暑さで体力が落ちると病気につながるため、同牧場が毎年夏を迎える前に毛刈りを実施している。1頭からセーター2〜3枚分に当たる約3キロの羊毛がとれるという。

 飼育員はヒツジが暴れないよう足で頭をはさんで固定し、手際よくバリカンで毛を刈っていった。近くのブースでは羊毛の汚れを取り除く作業や、毛糸を紡ぐ様子も公開。来場者は興味深そうに見学していた。

 家族で訪れた大阪府豊中市の男児(7)はヒツジの毛を見て、「わたあめみたい」とぽつり。毛を刈り終わった姿に「スマートになったね」と笑顔だった。(伊田雄馬)

2019/4/21 05:30 神戸新聞NEXT
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