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夕張・石炭博物館火災 見えぬ出口 発生1週間、鎮火遠く 博物館再開を延期
04/26 05:00

 【夕張】夕張市石炭博物館模擬坑道火災から25日で1週間たった。坑道周辺では今もなお、坑道内の石炭の燃焼で発生しているとみられるガスが確認され、内部への注水作業が続く。鎮火の見通しが立たない中、市は同日、27日に予定していた今季の営業開始を、大型連休後の5月12日以降に延期することを決めた。

 坑道口周辺では25日現在も、一酸化炭素などのガスが発生。夕張市消防本部の幹部は「坑道の石炭層がまだ燃えているようだ」とみる。

 同本部によると、火災が発生した翌日の19日以降、出火元とみられる坑道内部に毎分6〜17トン程度の水を河川からホースで注入。坑道内を水没させて燃焼した石炭を冷やす「冷却消火」と、坑道内部への空気の流入を遮断して燃焼を止める「窒息消火」という二つの手法を24時間続けている。

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川の水をホースでくみ上げて続けられている模擬坑道内部(奥)への注水作業=25日、夕張市石炭博物館
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