https://www.cnn.co.jp/storage/2019/04/29/023a5ce4cded505ab759ff994fce4c40/bettong-super-169.jpg
ロオビネズミカンガルー。大陸部ではキツネや野良猫で絶滅に追いやられた過去がある

同国にとってこの意味は重大だ。オーストラリア大陸にしか生息しない固有種は、哺乳類の推定80%、鳥類の45%を占める。

しかしそうした固有種は野良猫にとって格好の獲物になる。同国環境エネルギー省は、科学的な根拠のある数字として、
猫の獲物になる固有種の野鳥は全土で1日当たり100万羽以上、爬虫(はちゅう)類は170万匹以上と推計する。

https://www.cnn.co.jp/storage/2019/04/29/e8657538ed4974c26a652489ed760ef1/t/768/432/d/kiwi-bird-super-169.jpg
ニュージーランドの固有種キウイは飛べない。
コウモリを除いて固有種の哺乳類がいなかった同地は、キウイを含む多くの種類の鳥が地上で繁栄できる環境があった

哺乳類も、絶滅の恐れがある種に分類されたフサオネズミや、ネズミのような姿をしたキンコミミバンディクートなどの固有種が、
猫によって脅かされている。