新天皇陛下がお言葉=国民代表前に−皇居で承継の儀と朝見の儀・皇位継承
2019年05月01日04時36分

 新天皇陛下の即位に伴う「剣璽(けんじ)等承継の儀」が1日午前、天皇の国事行為として、皇居・宮殿「松の間」で行われる。引き続き、即位後初めて国民代表に会われる「即位後朝見(ちょうけん)の儀」も国事行為として行われる。<下へ続く>


 剣璽等承継の儀には、皇位継承順位1位の皇嗣の秋篠宮さま、同3位の常陸宮さまに加え、三権の長や閣僚ら26人が参列予定。午前10時半、えんび服に勲章を付けた新陛下が松の間に入室し、秋篠宮さま、常陸宮さまが後に続く。

 皇位の証しとされる剣と璽=勾玉(まがたま)=、天皇の印の御璽、国の印の国璽をささげ持った侍従が入室。それらを新陛下の前の「案」と呼ばれる台の上に置き、皇位継承を明らかにする。その後、新陛下は再び剣と璽などをささげ持った侍従と共に退出する。剣と璽は今後、新陛下のそばに置かれる。

 午前11時10分からの即位後朝見の儀には新皇后さま、秋篠宮ご夫妻ら成年皇族方に加え、三権の長や閣僚、都道府県知事や市町村長の代表ら約300人が参列。新陛下がお言葉を述べた後、安倍晋三首相が国民代表の辞を述べる。

 新陛下は午前中から、宮殿で二つの儀式を国の儀式として行うことなどを定めた臨時閣議決定を裁可し、天皇としての公務を開始。菅義偉官房長官との面会、新侍従長らの認証式にも臨む。

 新天皇、皇后両陛下はその後、いったん赤坂御所に戻り、午後、上皇ご夫妻らへのあいさつのため、皇居を訪れる。

 剣璽等承継の儀の参列者は前例を踏襲し、皇族は皇位継承権を持つ成年男性に限定。片山さつき地方創生担当相は女性として憲政史上初となる。同儀式とほぼ同時刻には、皇居・宮中三殿で、皇室行事の「賢所の儀」と「皇霊殿神殿に奉告の儀」が行われ、新陛下に代わって掌典長が即位を告げる「御告文(おつげぶみ)」を読む。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2019050100181&;g=soc