中東のUAE=アラブ首長国連邦では、日本で令和の時代が始まったことを記念して、高さ300メートルを超える高層ビルが特別にライトアップされ、令和の文字が映し出されました。

ライトアップされたのは、UAEのアブダビ国営石油会社の本社ビルです。

現地時間で1日の午後7時になると、340メートルほどの高層ビルの壁面には、LED照明を使って「WELCOME令和」と漢字を使ったメッセージや日本の国旗が映し出されました。

ビルの近くには現地で暮らす日本人やUAEの人たちが集まり、スマートフォンのカメラなどで盛んにビルを撮影していました。

UAEは、日本にとって原油の主要な調達先であるうえ、多くの日本企業が拠点を設け、中東最大の4000人を超える日本人が暮らしています。

このビルは、首都アブダビを代表する建物の1つで、友好国の首脳が来訪する際には国旗などを映し出して歓迎することで知られています。

ライトアップを企画したアブダビ国営石油会社の担当者は、「令和の時代の幕開けを一緒に祝うことができてうれしいです。日本の未来はUAEの未来にも関わるので関係をさらに深くしていきたい」と話していました。

また日本語を学んでいる現地の大学生の男性は、「新しい時代には、UAEだけでなく、中東全体と日本の関係がより強くなることを祈っています。本当におめでとうございます」と話していました。

2019年5月2日 8時28分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190502/k10011903651000.html