政府は10日、インドがスマートフォンなどの関税をゼロにするという約束を守らず、最大20%の関税を課しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴した。当面はWTO協定に基づく2国間協議で関税撤廃を求め、解決しなければ紛争処理小委員会(パネル)による裁定を要請する。

 インドはWTO加盟国に対し、電子製品の関税をゼロにすると約束していた。しかし、製造業の振興を掲げるモディ政権は2014〜18年にかけ、スマホや関連部品など6品目に10〜20%の関税を導入。政府は「WTOルール違反の疑いが強い」として、提訴に踏み切った。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019051001232&;g=eco