米のファーウェイ規制、既存製品保守などに3カ月の猶予期間
[20日 ロイター] - 米商務省は20日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]が既存ネットワークの保守や既存のスマートフォン向けのソフトウエア更新を行えるようにする一時的な措置を発表した。

ファーウェイの既存顧客を支援するための措置で、米政府が前週発表した同社への規制を緩和するものとなる。一時的措置は8月19日まで認められる。

ファーウェイは現時点で取材に応じていない。

米商務省は16日、米政府の許可なく米企業から部品などを購入することを禁止する「エンティティーリスト」にファーウェイと関連68社を追加した。[nL4N22S503]

ロイターは17日、政府報道官の話として、ファーウェイ製品を保有する企業や個人が通信ネットワークや通信機器の信頼性を維持するための時間を確保できるよう、商務省が一時的な措置を検討していると報じていた。

また19日には、米アルファベット(GOOGL.O)傘下のグーグルがファーウェイとの取引について、オープンソース・ライセンスで公開されている場合を除き、ハード、ソフト、技術サービスの提供が必要なビジネスを停止したと報じた。[nL4N22W0PS]

グーグル関係者はロイターの報道の内容を確認した上で、グーグルのアプリが既に搭載されたファーウェイ製スマホの利用者は引き続きグーグルが提供するアプリをアップデートすることが可能だと述べた。

商務省が20日に発表した一時的な措置は、近年ファーウェイ製機器を購入した地域のインターネットプロバイダーや携帯電話サービスプロバイダーなどへの影響を和らげる可能性がある。

https://jp.reuters.com/article/huawei-tech-usa-license-idJPKCN1SQ2DR