◆ 「アジア安全保障会議 」きょう開幕 南シナ海問題が焦点

アジアや欧米の国防担当の閣僚らが、アジア太平洋の安全保障上の課題を議論する国際会議が、31日からシンガポールで開かれます。貿易だけでなく、安全保障面でも激しくせめぎ合う米中が、南シナ海の問題などでそれぞれどのような姿勢を打ち出すのかが焦点です。

31日から3日間、シンガポールで開かれる国際会議「アジア安全保障会議」には、日本の岩屋防衛大臣やアメリカのシャナハン国防長官代行、中国の魏鳳和国防相など、アジアや欧米各国の国防担当の閣僚や軍の幹部らが参加します。

会議の主な議題は、中国が海洋進出の動きを強める南シナ海の問題で、アメリカのシャナハン長官代行は、中国を念頭にインド・太平洋地域での新たな戦略を発表し、この地域へのアメリカの関与を強める施策を打ち出すとみられます。

一方の中国は、魏国防相が、国防相としては8年ぶりに参加して演説する予定で、アメリカをはじめ、関係国の代表を前にどのような姿勢を示すのかも焦点となります。

また、今回はアメリカで北朝鮮との実務者協議を担うビーガン特別代表も参加し、会議の場に合わせて日本や韓国など関係国と意見を交わす見通しで、北朝鮮情勢の行方をめぐる議論も注目されます。

NHKニュース 2019年5月31日 4時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190531/k10011935451000.html