憲法改正や集団的自衛権の行使、国家安全保障会議の設置など、戦後日本の積年の課題
に手を付けようとすれば、まず7月の参院選に自民党が勝つことが前提となる。そのうえで
安定政権をつくることが重要だ。そのために安倍総理は、自民党の古参議員や若手、新人
議員、また野党やマスメディアに対して、辞を低くして、自分のめざすところを説明して
いく姿勢が求められる。いま安倍総理には国民の高い支持が寄せられているが、そのこと
には絶えず感謝の意を表すべきだ。さらに憲法改正ともなれば、いまのうちからアメリカ
に説明しておくことも必要であろう。

 結局、政治は忍耐である。耐え忍ぶ忍耐力をもたないと、ほんとうの勇気は出てこな
い。これこそ、政治の指導者が理想とすべき真の武士道精神ではなかろうか。

 ふりつもるみ雪にたへて いろかへぬ 松ぞををしき人もかくあれ

 昭和天皇の御製である。安倍総理もよくご存じだと思う。昭和天皇もまた武士道をよく
体現されたお方であった。そうでなければ、あのマッカーサーをたちまち心服させること
などできなかったであろう。この昭和天皇の御製をもって、私から安倍総理へのエールと
させていただきたい。