【台湾】八田與一技師、きょう命日 日台が偉人しのぶ[05/08]
(台南 8日 中央社)きょう8日、台南市の烏山頭ダムで
「八田與一技師逝去71周年追悼紀念会」が行われ、呉敦義副総統らが出席、
日本統治時代に烏山頭ダムなど灌漑水利施設の建設で台湾に大きく貢献した八田技師をしのんだ。

追悼記念行事は八田技師の銅像前で行われ、台湾の法師と日本の僧侶により合同で祈祷・読経が行われた。
八田技師の孫にあたる八田修一さんら遺族が参列したほか、
呉副総統、頼清徳台南市長、嘉南農田水利会の楊明風会長らが、また、日本からは200名余りが出席した。

呉副総統は挨拶の中で、日本生まれの八田與一氏は人生で最も大切な時間をここ台湾のために使い、
嘉南平野15万甲(1455平方キロメートル、東京都の面積の約3分の2)の水田を潤すべく偉大な灌漑設備を残した、
まさに「嘉南大シュウ(土へんに川)の父」であり、台湾で永遠に慕われるに値する人だと語った。

また、八田修一さんは挨拶の中で、與一は当時、烏山頭ダムの使用年限は50年だと考え、
その後のことを次の世代にしっかり計画してほしいとしていたが、
現在ダムは1930年の竣工から80年を超えており、
これからも日本と台湾で協力して次の世代に受け継ぐべく力を注いで欲しいと思いを伝えた。