南果歩の祖先は奈良時代、中国から
日本に派遣され帰途遭難し朝鮮に渡ったという。進士であるというから高官であろう。
胡錦濤や温家宝は貧しい家庭出身なのに出世してからは異常な程の財産を持つようになったな

高山正之 ジャーナリスト  この国は昔から役人を珍重してきたから役人の権威は極めて高い。例えば北京の故宮。あの天安門の奥に行くと科挙の試験をトップ合格した「状元」と皇帝だけがくぐれる門がある。
科挙の試験さえ通れば皇帝に次ぐポストが待っているというわけだ。
 だから科挙の試験には全支那から俊秀が集まる。道筋は大変で、まず予備試験の竜生試験に合格すると「秀才」になる。次に三次にわたる本番の試験があって三つとも突破すれば晴れて「進士」になる。
これで高位高官の地位は保証される。そういう進士の中のトップ合格者が特別に「状元」と呼ばれたわけだ。ちなみにあの杜甫も秀才にはなれたが進士の試験はとうとうパスできなかった。
 しかし成績が良ければ品行性格もいいとは限らない。そんな連中に限って汚職に走る。中には国家財政の二倍もの不正蓄財を積む者まで出てくる。北宋の記録を見ると、当時も上から下までおよそ官吏と言えば汚職まみれだった。
それで汚職役人には特別な残酷刑を用意した。まず両の手を斬りおとし、さらに三日間晒し者にしてうえでやっと斬首にする。
 ここまで残酷な見せしめをやっても役人には汚職がつきものだ。いい例が今の北京政権で、胡錦濤は前主席の江沢民一派を駆逐するに当たり、汚職摘発を口実にした。江沢民一派に限らずみんなやっていることだから、効率よく駆逐できた。
 支那が輸出した食料品や医薬品がもとで世界から非難が集中すれば、すぐに担当した国家薬品管理局長、鄭某を逮捕する。理由は収賄で、彼は一審の判決後、たった一ヶ月で処刑されてしまった。
 役人とは「汚職する生き物」というのが支那四千年の歴史の教訓だが、しかし役人は国家運営に欠かせない存在だ。それをいかにコントロールするか、支那人が考えたシステムが国民党台湾に今も残っている。