【そんなに欲しいならくれてやるよ】鬼才スプツニ子のアート作品、東京減点女子医大によるエリート男性ドクター第1号

https://www.huffingtonpost.jp/entry/feminism-art_jp_5cf3490ee4b0e346ce7f6343

アートとカルチャー
2019年06月02日 15時40分 JST
女性の“なぜ?”をアートに スプツニ子!が考えるこれからの「フェミニスト」

「みなさま、東京減点女子医大へようこそ。ただいまより、私たちが作製したエリート男性ドクター第1号を発送いたします」

 東京・六本木の街がアートに染まる夜、「六本木アートナイト」が25日から26日にかけて開催された。2009年の始まりから今年で10回目を迎え、都会のアートイベントとしてお馴染みのものになっている。

 中でも大勢の鑑賞者を集めたパフォーマンスがあった。開始前にも関わらず多くの人だかりができ、中央には巨大ドローンのようなものが見える。

 「みなさま、東京減点女子医大へようこそ。ただいまより、私たちが作製したエリート男性ドクター第1号を発送いたします」

 白衣姿の女性2人が登場し挨拶をすると、手術着の女性たちが男性を透明な箱に閉じ込める。そして、その箱の上に巨大なドローンを設置。

 続いて、「裏口入学よろしくお願いしまーす!」と新聞のようなものを配り始めたが、いったいこのパフォーマンスは何を表現しているのか。手がけたのはアーティストのスプツニ子!と西澤知美。

 スプツニ子!は、マサチューセッツ工科大学のメディアラボの助教を務めたこともある鬼才で、現在は東京大学生産技術研究所RCA-IISラボ特任准教授を務める。「VOGUE JAPAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー」「今後10年に最も影響を与えるデザイナー20人」(伊Rolling Stone誌)、「第14回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品」受賞など、数々の受賞歴を持つ日本を代表するアーティストだ。

 理系やテクノロジーの分野に女性が少ないことや、女性に対する理解不足を問題視するスプツニ子!。男性しか足跡を残していない月面に女性の足跡を残すことを目的とした「ハイヒール付き月面ローバー」や、生理を疑似体験できる「生理マシーン」などをテーマに、映像作品としてまとめている。

 「東京減点女子医大」と題された今回の作品も、女性が直面した問題が背景になっているという。
(リンク先に続きあり)

https://img.huffingtonpost.com/asset/5cf34a852400000309856745.jpeg?ops=scalefit_630_noupscale