https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190603-00000007-jij-soci

少雨の影響で枯渇し、湖底があらわになった愛知県新城市の宇連ダム。

水没したかつての集落の一部が出現したことから多数の観光客らが押し掛け、
立ち入り禁止のダム内部まで入り込むなどの騒ぎになっている。
管理者は「危険なので立ち入らないでほしい」と呼び掛けている。

同ダムの水位は年明け以降徐々に低下し、5月19日に34年ぶりに貯水率が0%になった。
かつてあった集落の橋が出現したとの報道をきっかけに、多くの観光客が訪れるようになった。

通常の訪問者は1日数十人程度だが、19日は週末に重なったこともあり、管理事務所が
把握できただけでも900人に上った。一週間にわたり連日500人近くが押し寄せ、周辺の道路は渋滞。
干上がった湖底まで降りて撮影する人も現れた。こうした写真や動画と共に「探索楽しい」などとイ
ンターネット上に投稿し、危険だとして批判されるケースもあった。

その後水位は徐々に回復したが、5月31日も観光客の姿が見られた。ダム上流は水が少なく、
集落で使われていた橋脚が見えたままだ。名古屋市在住の男性(65)は「昔の橋が出てきたというので、
初めて見に来た」と息子とともに足を運んだ。

ダムを管理する水資源機構豊川用水総合事業部の担当者は「(天竜川水系の川からの)導水路トンネル内に
入って撮影していた人もいたようだ。滑ってけがをされては困る。もっと配慮してほしい」と困り顔だ。

31日時点の貯水量は561万トンで平年比24%にとどまる。6月は利用量の増加で水位が下がる傾向があり、
再び枯渇する危険もあるという。 


少雨の影響で水位が下がった「宇連ダム」=5月31日、愛知県新城市
https://lpt.c.yimg.jp/im_siggZQpzSFAWPSnNH7_.jX3Hjg---x900-y600-q90-exp3h-pril/amd/20190603-00000007-jij-000-view.jpg