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福井県の勝山市は6月4日、市内で9日に開催を予定していた第15回勝山恐竜クロカンマラソン
(市、市教委、実行委員会主催、福井新聞社共催)を中止すると発表した。メイン会場のかつやま恐竜の森
(長尾山総合公園)にクマが出没したことが理由。参加者の安全を第一に判断した。

中止は秋開催だった第6回大会以来、9年ぶり2度目。この時もクマの出没情報で中止となった。 

勝山市内では6月2日、クマの出没情報が4件相次いだ。このうち1件は村岡町黒原のかつやま恐竜の森
(長尾山総合公園)での出没で、市内男性が午前7時半ごろ幼獣1頭を目撃した。市は恐竜の森の一部区域を
立ち入り禁止とし、看板の設置や注意喚起を行っていた。

勝山恐竜クロカンマラソンは、市内で化石発掘が盛んな恐竜を大会名に冠したマラソン大会で、
起伏に富んだ林間、田園コースが特徴。毎年1000人以上の参加がある。今年も令和時代最初の大会に向け、
準備が進められていた。メイン会場のかつやま恐竜の森は、年間90万人以上が訪れる福井県立恐竜博物館のすぐ近く。


クマの出没で一部区域が閉鎖されているかつやま恐竜の森。6月9日の勝山恐竜クロカンマラソンは中止が決まった
=6月4日、福井県勝山市村岡町滝波
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