奨学金10年経っても返せない…元奨学生を襲う「2019年問題」とは?〈AERA〉

村岡靖昭さんのもとに届いた「奨学金返還期限猶予期間の終了と返還開始の
お知らせ」。村岡さんは、「その時々の時代にあった返還方法にしてほしい」
と話した(撮影/写真部・張溢文)

 最長10年設けられていた奨学金の猶予期間が今年から順次、終了する。
だが10年経っても、経済的に困難な状況が解消せず、返済できない人が多くいる。

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 猶予期間は今年1月に切れた。

「決められた額を返済していくのは非常に厳しい。生活のことで言うと、
不安しかないです」

 仙台市に住む村岡靖昭さん(38)は、苦しい胸の内を明かす。日本学生
支援機構から借りた奨学金の返還猶予が終わり、翌2月から月々の返済が
始まった。

 村岡さんは、静岡県内の高校から1年浪人して東北大学に入学、休学期間を
含め7年かけて卒業した。授業料を補うため月約5万円の有利子の奨学金を
日本育英会(今の日本学生支援機構)から借り、借入総額は、約185万円になった。

 借りる時は、卒業してそのまま就職すれば返していけるだろうという算段が
あった。しかし、公務員を目指したがかなわず、仙台市内の区役所で
非正規職員として働くことになった。同時に、奨学金の返済が始まった。

 収入は手取りで月10万円ほど。そこから毎月約1万1500円を返済していった。
決して返済不可能な額ではないが先々のことを考えると不安になり、半年近く
返し続けた後、返還期限猶予制度を利用することにした。猶予期間は
当初5年だったが、14年4月から延長されて10年に。しかしその10年が
今年1月で終わったのだ。

(以下、ソース元にてご確認ください)


AERA dot.(6/18(火) 16:00配信)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190617-00000073-sasahi-life