8千万人のユーザーを抱える無料通信アプリのLINE(ライン)が、ユーザーの信用度を点数化する「LINEスコア」の提供を始めた。
LINEが提供するサービスの利用状況などから独自にスコアを算出し、それに応じた特典や融資を受けられるという。

スコアは1千点満点で、ユーザーであれば、それまでのサービスの利用状況などからすぐに算出され、加えて生年月日や職業、年収など15個の質問に答えると加点される仕組みだ。
ただし、LINEでの通信・通話内容はスコアには使われない。

■「プライバシー配慮」強調

出沢剛・最高経営責任者(CEO)は「スコアでふるいにかけるのではなく、日常を豊かにするポジティブなサービスだ」と、27日にあった事業説明会で意義を語った。
出沢氏が繰り返し強調したのは、「ユーザーの同意なしにスコアの算出も、パートナー企業との連携もしない」「プライバシーに配慮している」という点だった。

信用スコアをめぐっては、今月3日にヤフーも「Yahoo!(ヤフー)スコア」を発表したばかり。
そして、スコアの作成方法などを巡って批判を浴びた。

https://www.asahi.com/articles/ASM6X0HNNM6WULFA03T.html

▼関連情報

芝麻信用(ジーマしんよう、セサミ・クレジット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%9D%E9%BA%BB%E4%BF%A1%E7%94%A8
中国アリババグループの関連企業アント・フィナンシャルサービスグループが開発した個人信用評価システム。
名称は『千夜一夜物語』(アラビアンナイト)の「アリババと40人の盗賊」に登場する呪文「開けゴマ」に由来する。
スコアを集計するためにアリババのサービスからのデータを利用する。
顧客はソーシャルメディアでの言動やアリババグループのウェブサイトでの購入または関連企業のアント・フィナンシャルのアリペイのモバイルウォレットを使った支払いに基づく様々な要素に基づきスコアを受け取る。
高スコアを得ることへの報酬として、アント・フィナンシャルからローンを受けやすくなったりアリババグループ内の電子商取引サイトにおいてより信頼できるプロフィールをもつことができたりする。
中国のマッチメイキング企業「Baihe.com」は同社のサービスの一部として芝麻信用のデータを利用している一方で、中国におけるアリババの主要な商業上のライバルでありメッセージとデジタルプラットフォーム「WeChat」の運営者であるテンセントもまた独自の信用システム「テンセント・クレジット」を運用している。

中国の信用スコア「芝麻信用(セサミクレジット)」とは?特徴や安全性について解説
https://bitdays.jp/creditscore/sesame_credit/25995/

中国に続き日本も突入か「信用スコア社会」で起こる大激震 ── キャッシュレス社会で銀行はこう変わる
https://www.businessinsider.jp/post-182638