https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190718/k10011996471000.html

独メルケル首相の有力後継候補 国防相に就任へ
2019年7月18日 6時20分

EU=ヨーロッパ連合のトップ、ヨーロッパ委員長にドイツの国防相が就任することが決まったことを受けて、後任の国防相にメルケル首相の後継者として有力視されている与党のクランプカレンバウアー党首が就任し、次の首相候補としての資質が試されることになります。

ヨーロッパ議会で16日、EUトップのヨーロッパ委員長にドイツの国防相のフォンデアライエン氏を充てる案が承認されたことを受けて、ドイツでは17日、後任の国防相に与党「キリスト教民主同盟」のクランプカレンバウアー党首が就任しました。

クランプカレンバウアー氏は、メルケル首相の信頼を得て、去年12月からメルケル首相に代わって党首を務め、次期首相の最有力候補と目されてきました。

しかし、党首となって初めて率いたことし5月のヨーロッパ議会選挙が過去最低の得票率となったうえ、失言も相次いだことから、最近ではその資質を問う声も高まっています。

メルケル首相の任期は2021年までですが、連立政権の基盤が揺らぎ、さらにメルケル首相自身の健康不安も広がる中、後継者の育成は喫緊の課題となっています。

初入閣するクランプカレンバウアー氏が主要閣僚である国防相を務めて実績をあげることができるのか、次の首相候補としての資質が試されることになります。

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