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ボサボサ髪の「英国版トランプ」=過激な言動に反発も−ジョンソン氏
2019年07月23日20時24分

 【ロンドン時事】メイ英首相の後任に決まったジョンソン次期首相はファーストネームの「ボリス」の呼び名で知られ、ボサボサの金髪がトレードマーク。2016年の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で離脱派を勝利に導く立役者となった。ただ、EUをナチス・ドイツになぞらえ、イスラム教徒の女性の服装をばかにするなどの過激な言動から「英国版トランプ」と呼ぶ声もある。

 親交の深いトランプ米大統領は「素晴らしい首相になる」と称賛する。トランプ氏と同様、第2次世界大戦中の指導者だったチャーチル英元首相を敬愛し、「チャーチル・ファクター」という伝記本を著したこともある。

 ジョンソン氏が大衆的な人気を集めているのは、その歯に衣(きぬ)着せぬ発言だ。16年の国民投票の前に、EUが欧州を支配しようとしているとして「ナポレオンやヒトラーは失敗した。EUは違うやり方で試みている」と語り、反発を招いた。昨年はイスラム教徒の女性の全身を覆う衣装「ブルカ」を「郵便ポストのよう」と評し、党内外から批判されたこともある。