埼玉県の所沢市教育委員会は二十九日、昨年七月に市内の中一男子生徒が自殺していたと発表した。市教委が設けた第三者委員会は中間報告で、担任だった三十代の女性教諭の指導に「幼さがあった」と指摘。自殺の原因は特定できていないという。

市教委によると、男子生徒は昨年七月十七日の午前八時すぎ、高層住宅から転落し、病院で死亡が確認された。

第三者委は同八月に設置。中間報告では、同級生らへのアンケートや聞き取りの結果、いじめは確認できず、家庭にも原因はないとした。担任だった教諭は熱心に指導していたものの感情的な面があり「生徒と同じ立場で泣いたり怒ったりしており、幼さがあった」としている。

自殺した生徒の中学は、今月五日に中二男子生徒が殺害された事件の加害者と被害者が通っていたのと同じで、この中学では二〇一七年にも自殺した生徒がいたという。市教委がそれぞれの経緯を調べている

2019年7月29日 夕刊 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019072902000264.html