https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190802/k10012018321000.html

米中の貿易交渉をめぐって、アメリカのトランプ大統領は「9月1日から中国からの3000億ドル分の輸入品に
10%の追加の関税をかける」と表明しました。この措置が発動されれば、中国からのほぼすべての輸入品が
高い関税を上乗せする対象になり両国の貿易摩擦がさらに激しさを増すことになります。

トランプ大統領は1日、ツイッターで「9月1日から中国からの3000億ドル分の輸入品に10%の追加の関税をかける」と表明しました。

この措置が発動されれば、中国からのほぼすべての輸入品が高い関税を上乗せする対象になります。

また、この措置の対象には生活に身近な製品も多く含まれるものとみられ、中国だけでなく、アメリカの消費者にも
大きな影響を与えるおそれがあります。

トランプ大統領と習近平国家主席は、ことし6月に首脳会談を開いてこう着状態にあった貿易交渉の再開で合意し、
今週、上海で閣僚級の交渉が行われましたが、大きな進展は見られませんでした。

これについてトランプ大統領は、ツイッターへの投稿で建設的な協議だったとする一方、
「中国はアメリカから大量の農産品を購入することに合意したが、そのとおりにはしなかった」などと不満を示しました。

トランプ大統領は今後、貿易をめぐる包括的な合意に向けて前向きな議論をすることを楽しみにしているとしていますが、
両国の貿易摩擦はさらに激しさを増すことになります。