羅臼町でクマが飼い犬襲う

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20190805/7000012497.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

知床半島の羅臼町で飼い犬が同じクマに襲われる被害が相次いでいます。
3日も飼い犬1匹が襲われ、町などは飼い犬を屋内に入れるといった対策を行うよう呼びかけています。

羅臼町によりますと、3日午後4時ごろ、羅臼町春日町の住宅で
「飼い犬がいなくなった」という通報が住民から町にありました。
地元のハンターや町の職員などが調べたところ、住宅から30メートルほど離れた茂みに
クマを発見しましたが山の方に逃げ去り、付近にはクマのふんと飼い犬の残骸が見つかったということです。

羅臼町では、▽先月27日には今回の現場からおよそ10キロ離れたところで飼い犬1匹が、また、
▽先月10日と去年8月にはおよそ20キロ離れた別の場所であわせて3匹の飼い犬が襲われています。
町では残されていたふんを北海道大学大学院に鑑定を依頼したところ、
3日、見つかったものを含めいずれも同じオスの個体のものだったことがわかりました。

羅臼町と野生生物の保護管理をしている知床財団は、
▽家のまわりの背丈の高い草を刈り払って見通しをよくしてクマが近づきにくくしたり、
▽飼い犬を屋内に入れたりといった対策を行うとともに、クマを発見した場合や
異変を感じた時は町や財団などに通報するよう呼びかけています。

知床財団の山中正実事務局長は
「犬をエサとして学習したかもしれず、人里近くに犬を狙って来るというのは間違いない。
犬を襲おうとしているクマを見て人が『やめろ』とか言って近づいて行くと
自分のエサを取られると考えて反撃してくると思う」と指摘しています。
そのうえで山中事務局長は、
「今回起きた3か所はすべて人家の近くまでやぶが迫っている。家のまわりを
きれいに草を刈り払い見通しをよくしてほしい。町や知床財団では何かあれば
いつでも駆けつけられるようにしているので無理をせずにすぐに連絡してほしい」
と話しています。

08/05 18:21