オスプレイか 県内2機飛行 全県で目撃情報9件
信濃毎日新聞 2019/08/07
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190807/KT190806FTI090048000.php

 6日午後4時台に、県内各地で米軍輸送機オスプレイとみられる機体2機が目撃された。
県危機管理防災課には南は上伊那郡宮田村、北は中野市まで計9件の目撃情報が寄せられた。
同課は防衛省北関東防衛局(さいたま市)、自衛隊長野地方協力本部(長野市)に機体の照会をした。

 県や市町村、信濃毎日新聞に寄せられた情報のうち、目撃時刻が分かっている中で最も早いのは
小県郡長和町で午後4時12分ごろ。上田市では同15分前後、中野市では同20分ごろに見たという情報がある。
宮田村では同50分ごろに目撃された。

 宮田村役場では複数の職員が目撃。1階の窓から確認した総務課の男性職員は
「2機ともプロペラが回転していた。『ドォー』と雷のような音が響き、体に振動が伝わってきた」。
役場上空を通過し、南東の駒ケ根市東伊那方面に向かったという。
村民からの情報は夕方時点で寄せられていないが「不気味な気分がする」と驚いた様子で話した。

 長和町では、茅野市方面から上田市方面へ向かう2機が見えた。
高度は不明だが、両翼のプロペラがはっきり確認でき、1機は小さく旋回した。
役場庁舎内でも複数の職員が機体を見た。

 上田市危機管理防災課には住民から目撃情報が4件寄せられた。全て2機が南から北へ向かったとの内容。
「防災ヘリが飛ぶ高度よりも低かった」と低空飛行の情報があった他、「家が振動した」「テレビが聞こえなかった」との声もあったという。

 県危機管理防災課に寄せられた目撃情報の場所は宮田村、長和町、上田市の他、伊那市、諏訪郡原村、中野市、上信越道須坂長野東インター(須坂市)付近の上空。
9件のうち6件は「オスプレイとみられる」との内容だった。

 防衛省北関東防衛局は「米軍側の運用なので把握していない」としている。