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その冷房、我慢する?専門家「28度が強調されすぎた」
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聞き手=志村亮
2019年8月19日9時0分

 今年も猛暑です。この時期、多くの職場で冷房の温度が話題になります。「暑がり」も「寒がり」もいる。「省エネ」「経費削減」の思惑もからむ。そんな中で理想の温度を決めるのは困難で「永遠のテーマ」と言う人もいます。ヒントはないのでしょうか。空調の問題に詳しい早稲田大学理工学術院の田辺新一教授に聞きました。
室温だけが要素ではない

 ――職場の冷房への不満は、この季節の定番になっている感もあります。

 まず、室温に注目が集まりがちですけど、「暑い」「寒い」に影響を与える要素は@空気温度A湿度B放射温度(壁、天井、床など周囲の表面温度)C気流速度D着衣量E代謝量(活動量)の六つがあります。これらの組み合わせで決まります。
 Bの放射温度はあまり知られていませんが実は影響が大きいのです。Cの気流は風です。あると涼しく感じますよね。Eの代謝量は、例えば、営業で外から戻った人が立ち止まると汗がじわっと出ます。活動していたので代謝量が高いままだからです。そういう人たちが職場の温度が高いと感じ、エアコンのボタンを押して設定温度を下げます。でも、座って仕事をしていた人の代謝量は低いまま。だから寒く感じます。

 ――ありそうな光景ですね。

 だから最近は、戻った人が「粗熱」を取れるようなクールスポットを置くオフィスも出てきています。職場に入る前に扇風機のようなものを置いて冷ましてあげると、入ってからの不快が弱くなるからです。
ばらつく快適温度

 代謝量には個人差があります。デンマークでおこなわれた古い実験があります。男女100人ぐらいに同じ服を着せて、部屋の温度は知らせないでおく。手元にダイヤルを持たせ、あなたがいちばんいい温度にしてくださいと頼む。

 そうすると、高い人から低い人…
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2019/08/19(月) 10:30:16.91

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