>>347

古代ギリシャの後期、特にアテネの神託を受ける巫女には世襲制が壊れた時期があるが、これは一神教や無神論が強くなるにつれ、古代多神教が哲学者などによって
散々に否定された結果でもあるだろう

アテネは民主制国家であり現代に近い文明の成熟度や独自の哲学があるので、原始的部族といっしょくたにはできない
一部の例外を除けば富裕層と貴族・旧王族(都市国家のため名称は貴族のほうが適している)の娘が選ばれている。アテネでは女は蔑視されていたため
多神教がまだ影響力のあった時期には尚更高貴な血筋が求められたはずだ

アテネのような高度な社会の例外を除けば、未開社会・部族社会に限定すればシャーマンは世襲制でないと部族がまとまらない

土俗社会・未開社会の多神教においては、各豪族の宗派が習合・競争・争うことで、どの一族のシャーマンが頂点か定まっていくはずだ
頂点のシャーマンは世襲制でないと他の豪族が黙っていないだろう

卑弥呼は王族の子女だと考えるが、強い先祖を持つ血筋だからこそ強力な霊力(マナの憑依・顕現)があると信じられたはずだ