https://mainichi.jp/articles/20190913/k00/00m/040/118000c

菅長官、千葉停電「激甚災害指定へ調査指示」
毎日新聞 2019年9月13日 12時25分(最終更新 9月13日 12時25分)

 菅義偉官房長官は13日午前の記者会見で、千葉県を中心に続く大規模停電など台風15号の被害を激甚災害に指定するかについて「関係省庁に調査を指示した。指定基準を満たせば、速やかに指定の見込みを公表したい」と述べた。激甚災害に指定されれば、インフラなどの復旧事業に対する国の補助率が引き上げられ、被災自治体の財政負担が軽減される。


 菅氏によると、同日の閣僚懇談会で、安倍晋三首相が、停電の復旧に全力を挙げ、全省庁一体となって住民の生活支援に万全を期すよう各閣僚に指示。菅原一秀経済産業相は、復旧を前倒しするため、電力各社に追加人員の派遣を要請したと説明した。
 菅氏は会見で、東京電力が復旧の見通しを遅らせたことで混乱が広がったとの指摘について「災害時の情報発信のあり方も含め、復旧プロセスの検証を行う」と述べた。一方、政府の対応については「関係省庁災害警戒会議を開くなど、大雨となる前から災害発生後にかけて迅速かつ適切に行われた」と強調した。【高橋克哉】

台風15号の影響による停電が続く住宅街(手前)。中央上はJR君津駅=千葉県君津市で2019年9月11日午後6時18分、本社ヘリから小川昌宏撮影
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/09/11/20190911k0000m040357000p/9.jpg?1