https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190915/1000036153.html

館山市が高齢者に施設避難を検討
09月15日 06時36分

千葉県での停電が長期化するなかで、復旧が最も遅くなるとされる自治体のひとつ館山市は、高齢者などの体調悪化が懸念されるとして、市内の宿泊施設に一時的に避難してもらう検討を始めました。

千葉県館山市では、停電が20日間にも及ぶ可能性があるとされ、おおむね復旧するのは、県内で最も遅い今月27日とされています。

これを受けて館山市は、ひとり暮らしなど、体調の悪化が懸念される高齢者を、市内のホテルや旅館などに一時的に避難してもらう検討を始めました。
市によりますと、台風による被害が深刻で、停電が長期化するおそれのある海岸沿いの地区ほど、高齢者の割合が高く、避難所に行かずに自宅で生活を続けている人が多いということです。

市の観光協会によりますとこれまでに、加盟する70あまりの宿泊施設のうち5か所が、受け入れが可能だとしているということです。

市は、高齢者の被災状況や健康状態などの確認を進めて、支援が必要な人を優先する形で、本人が希望すれば、市が費用を負担して宿泊施設に避難してもらうことにしています。

館山市の金丸謙一市長は「停電の復旧に時間がかかるとわかって希望をなくした住民が多く、なるべく早く支援していきたい」と話しています。