江戸時代に建てられた「忍者屋敷」とされる弘前市の古民家が存続の危機に立たされている。約30年前から古民家を所有している夫婦が高齢や管理の負担などを理由に手放すことを決め、買い手によっては取り壊される可能性も出ている。現存する忍者屋敷は全国でも珍しく、今後の行方が注目されている。【藤田晴雄】

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 早道之者は、弘前藩の古文書に名簿が記されており、清川教授によると常時20人前後、多いときで60人以上が明治初頭まで活動。南部藩の諜報(ちょうほう)活動や蝦夷(えぞ)地での外国船の監視などを行ったという。古民家には、今でも床の間の裏に人が入る隠し空間や人の侵入を知らせる鶯(うぐいす)張りの床、玄関の上には外を見張ったとされる隙間(すきま)や薬草を干したとされるくぎ跡などが残っており、所有者の會田さんは「世界的にも貴重な建物なので、壊して更地にするのではなく、このまま残して観光の役に立てればうれしい」と願っていた。(続きはソース)

毎日新聞 2019年9月19日
https://mainichi.jp/articles/20190919/ddl/k02/010/149000c?inb=ra