3歳の次女を殺害したとして、千葉県警は1日、千葉県君津市杢師、警備会社員、羽山和宏(51)、無職の妻有布子(40)の両容疑者を殺人の疑いで逮捕した。県警によると、両容疑者は「借金で生活が困難になり殺害した。無理心中しようとしたが死にきれなかった」などと容疑を認めている。

逮捕容疑は、共謀して1日午前1時ごろ、同県館山市正木の民家で次女の有依ちゃんの首を両手で絞めるなどして殺害したとしている。

 県警によると、和宏容疑者が首を絞め、有布子容疑者が有依ちゃんの両足を押さえつけたという。和宏容疑者は1日午前3時ごろ、近くの公衆電話から「娘の首を絞めて殺してしまった」と県警館山署に通報。駆け付けた警察官が和室であおむけに倒れて死亡している有依ちゃんを発見した。首に傷があり、顔から胸にかけてタオルが掛けられていた。

 一家は君津市で暮らし、現場の民家は和宏容疑者の実家で現在は空き家になっており、3人は電車と徒歩で訪れていた。両容疑者は「みんなで死のうと思ったが死にきれず、警察に言うしかないと思った」と自首したという。県警は司法解剖で死因などを調べる。

 同市によると、子育て支援事業の一環で、今年7月までに一家と4回面会しており、担当者は「両親とも面会しており問題はなく、順調な成育状況だと思っていた」と説明。現場の近くに住む高齢女性は「(和宏容疑者が)こんなことをするなんて信じられない」と驚いていた。

 現場はJR那古船形駅から東約2キロの田園地帯。【宮本翔平、加藤昌平】

ソース 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20191001/k00/00m/040/386000c