京都大学の研究チームは、「オートファジー(自食作用)」という細胞内の新陳代謝の仕組みが、病気や老化につながる体内の異常な細胞を取り除くことを突き止めた。将来的に、病気の治療やアンチエイジングに役立つ可能性がある。成果は20日、米科学誌ディベロップメンタル・セルに掲載された。

 オートファジーは大隅良典・東京工業大栄誉教授が発見し、2016年にノーベル賞を受賞した。細胞内の余計なたんぱく質を、細胞自身が分解し、それを再利用することで、細胞を生存させる役割があると考えられてきた。京大の井垣達吏教授は「オートファジーに、細胞を除去する役割もあることは驚きだ」と話している。

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朝日新聞デジタル
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