https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191003-00010002-sp_ctv-sctch
※リンク先に動画あり

 愛知県と長野県にまたがる「茶臼山」。ここ最近、パワースポットとして注目されるこの山を調査すると、不思議な現象があることが分かりました。
パワースポットとは、“心身を癒やしたり元気づけたりする力に満ちているとされる場所”とされていますが、街で聞いてみると…

パワースポットってどういうモノですか?
「神聖な場所って感じですかね」
「伊勢神宮とかパワースポットっていう感じ。清められますね、神聖な気分に」(街の人)
皆さん、パワースポットへのイメージはさまざまな。

 パワースポットの不思議な力を科学的に証明しようと調査を続けているのは、名古屋市千種区にある「椙山女学園大学」の山根一郎教授。
山根教授が調査している場所は、愛知県と長野県にまたがる観光スポットの「茶臼山」。茶臼山は、パワースポットとしてもよく知られた場所。

茶臼山のパワースポットは、どんなものが感じられるんですか?
「温かく手が感じたり、ピリピリを感じたり、空気感とか、フワフワを感じたりとか。特別な感覚がある場所」(椙山女学園大学 山根一郎教授)

 長野県根羽村茶臼山にある「カエル館」。茶臼山の中でも先生が最もパワーを感じるのだといいます。
ここは元々、カエルの展示や研究のための施設ということですが…

訪れていた人に聞いてみると…
「強いねって」
何が強いんですか?
「ピリピリ感が。本当に強いときは痛いくらいの時があります」
「気配がする。人の気配がする。ぞっとしたり。一人でいる時とか暗いところを歩いていると、その弱いような感じ」
「いままでそういう経験がなかった僕でも、感じるのはすごいなと思いました」(来館者)
みなさん何かを感じていますが…、一体どういうことなのでしょうか?

 そこにあったのは、とある石。
「磁気の異常ということでわかるんです」(椙山女学園大学 山根教授)
山根教授が指さす石に方位磁石を近づけます。針は石の影響を受けているのでしょうか?
方角とは全く関係なく動きました。さらに、スマホの方位磁石の機能を使ってみても、針はグルグル回り始めました。

「茶臼山は約1000万年前の古い火山で、玄武岩という地球のマントルを構成している地層になっていて、カエル館の下も玄武岩になっている。
(玄武岩は)鉄分を含んでいて、富士山の樹海とかでも磁石が回る話はある」(椙山女学園大学 山根教授)
山根教授によると、岩に磁力が移り磁石の働きをすることはありうる現象だといいます。

 こうした磁力で、手がピリピリしたり温かさを感じたりするのでしょうか?
「(この磁力)ピリピリ直接影響を与えるほどの強さではないんです。客観的には強くはないが、感じる人がいるということも不思議な現象」(椙山女学園大学 山根教授)

 体で感じられるほどの磁力の数値はないのに、なぜピリピリと熱を感じるのでしょうか?
山根教授は、サーモカメラを使って実際に検証しました。パワースポットに座る前は肩が青く35.5℃と示されていますが、座った後は肩まで黄色く熱感が広がり
体温も約2℃上がっていることがわかります。

 実際に温度の変化を示す結果が出ました。しかし、先生は…
「そこでなぜ人がビリビリを感じたり、温かくなるのかという理由はまだわかりません」(椙山女学園大学 山根教授)

なぜ体に感じるのか?まだ解明されていないというこのパワースポット。山根教授は、こちらを訪れる300人の客にアンケートを行い、分析をする調査を進めています。

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