【ニューヨーク=吉田圭織】国連安全保障理事会は8日、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を話し合う非公式会合を開いた。開催を要請した英独仏を含む欧州6カ国は会合後、北朝鮮に「大量破壊兵器と弾道ミサイルの開発計画を完全で検証可能かつ不可逆的に放棄する」よう求める共同声明を出した。

声明はミサイル発射を「地域の安全と安定を脅かす明らかな安保理決議違反」と断定した。声明にはベルギーやポーランド、エストニアも加わった。

関係者によると、会合で各国は米朝に協議の再開を求めることで一致した。中国は北朝鮮の立場を説明し、ミサイルの発射は「米国との協議の進展が遅いことに対する不満」と述べたという。安保理全体としての声明や決議は出さなかった。

2019/10/9 5:13 (2019/10/9 9:06更新) 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50776430Z01C19A0000000/