https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191018/k10012138361000.html

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東京 奥多摩町では、台風19号による水道管の損傷で町内のほぼ全域で断水しているため、
学校給食を提供できない状態が続いています。

東京 奥多摩町では、台風19号の影響で都道204号線が崩落し、川から浄水場に水を取り込む
水道管が損傷したため、町内のほぼ全域にあたる2600戸で断水しています。

町の給食センターも断水し調理ができないため、町内の小中学校合わせて3校に給食が提供できなくなっています。

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町立氷川小学校では18日、給食の代わりに町がおにぎりと牛乳、ゼリーを調達し、児童たちに提供しました。

クラスの児童8人のうち1人が欠席した3年生の教室では、おにぎりが1人1個ずつとパックの牛乳1本、
カップのゼリーが配られ、「いただきます」と手を合わせて食べていました。

子どもたちには少し足りなかったようで、じゃんけんをして、欠席した児童の分のおにぎりや余ったゼリーなどを
分ける場面も見られました。

女子児童の1人は「量が少なくもの足りないけど、おいしくいただきました。ふだんどおり早く給食が再開してほしいです」
と話していました。

校内では断水で手洗い場の水も出ないためタンク型の給水器も設置され、児童たちは水を飲んだり歯磨きに使ったりしていました。

氷川小学校の松下静徳校長は「子どもたちは不安だと思うが、町などの支援を受けて学校生活にできるだけ影響がないように
していきたい」と話していました。

奥多摩町の断水の復旧の見通しについて東京都は、18日中に仮の水道管を設置して、今月21日以降、順次、
トイレなどに使える生活用水を通し、その後、水質検査が済めば飲み水として利用できるようになるとしています。