2019年10月30日 12時21分
飼い犬に法律で義務づけられている狂犬病の予防接種を受けさせていなかったとして、東京 瑞穂町の会社員が書類送検されました。

書類送検されたのは、東京 瑞穂町の64歳の男性会社員です。

警視庁によりますと飼い犬を町に登録しなかったうえ、狂犬病の予防接種を受けさせていなかったとして狂犬病予防法違反の疑いが持たれています。

ことし8月に、散歩中に通りかかった女子高校生の足に犬がかみついて、通報を受けた警察官から事情を聞かれ、予防接種を受けていないことが発覚したということです。

検査の結果、犬は狂犬病には感染していませんでした。

狂犬病予防法では年1回の予防接種などが義務づけられていますが、調べに対して飼い主は「義務ではなく任意だと思っていた」と話していたということです。


厚生労働省によりますと、潜伏期間はおよそ1か月から3か月で、その後、発症した場合は有効な治療法はなく死亡するということです。

世界では年間およそ6万人が死亡していますが、日本国内での感染によって死亡した事例は予防接種が広まったこともあり昭和31年を最後に確認されていません。

厚生労働省では狂犬病を防ぐため、市区町村への飼い犬の登録とワクチンの予防接種を必ず行うよう求めています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191030/k10012156541000.html