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パラリンピックのマラソンは「東京で実施」を確認
2019年10月31日 20時15分2020 運営

来年の東京オリンピックのマラソンと競歩の会場を猛暑対策として札幌に移す案が議論される中、パラリンピックのマラソンは計画どおり東京で実施する方針が、トップ会談で確認されました。

東京大会の組織委員会の森会長とIPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長は31日夕方、都内で会談し、パラリンピックのマラソンについての対応を話し合いました。

会談では、東京パラリンピックのマラソンは9月に開催され、IOC=国際オリンピック委員会が札幌に移す案を示したオリンピックとは時期や気温などの状況が異なるうえ、暑さ対策としてスタート時間を午前6時半に早めていることなどから、計画どおり東京で実施する方針を確認しました。

会談後、パーソンズ会長は「アスリートの体調を担保することは大事だが、パラリンピック期間の気温はオリンピックに比べてずっと低いというデータも確認した。東京からマラソンを移すことはない」と話しました。

森会長は「他の場所に移す考えはないとIPCから明確に言って頂いた。パーソンズ会長の判断をありがたく受け入れたい」と話していました。

一方、オリンピックのマラソンと競歩の会場を札幌に移す案をめぐっては31日、都内でIOCや東京都、組織委員会の実務者協議が行われ、東京都が課題に挙げる暑さに関する判断の根拠や費用の負担などについて議論されたものと見られます。

IOC、東京都、組織委員会、それに国は、1日正午からトップ級による4者協議を行う予定です。