【Noプー🐻】習近平を国賓として招いて良いのか?



2019年10月30日

安倍首相が「習主席と手を携えて日中新時代を切り開いていきたい」と述べ、来春に国賓として再来日するよう求めたのは今年6月。 両首脳は日中関係が「完全に正常な軌道に戻った」ことを再確認したと報道にありました。

「完全に正常な軌道に戻った」戻ったのだろうか???

◆そもそも、正常な時があったのか?

今回、習近平国家主席の訪日に向けて日本との関係改善を進める中国当局が、“微笑外交”の裏で日本の準公務員を拘束するという強硬な措置に出ました。昨今の邦人拘束事件をめぐっては日本側に配慮する動きはまったくなく、歩調を合わせるかのように、日本政府の反応も小さく、中国は行動をエスカレートさせても日中関係に影響はないと踏んでいるのです。


また、相変わらず尖閣諸島周辺海域に中国公船が毎日の様に入ってきます。河野防衛大臣は「習近平主席を国賓で招こうとしてる時に、毎日のように接続水域に海警が入ってくる。ハイレベルの経済対話をやった数日後に領海侵入。一体どういうメッセージなのか。少なくともこういう事が続いてる限り、安保理改革の邪魔をしない状況にならない限り日中が正常化したとは言えない」と発言されましたが、まさに正論です。

この様な状況下で習近平を国賓として招いて良いのでしょうか?

過去1年、台湾を取り巻く世界の急速な変化は一層激化しています。米中貿易戦争は継続し、香港のデモに象徴される様に一国二制度は失敗が明らか。中国が一国二制度台湾プランで絶えず台湾を威嚇攻撃している事は、地域の平和と安定への強烈な挑戦です。

一国二制度の拒否は台湾人民の党派・立場を超えた最大の共通認識となり、一旦、一国二制度を受け入れれば、中華民国台湾は生存空間を失うことは明白です。

中国の台頭と拡張は、自由民主の価値と世界秩序への挑戦です。

台湾がインド太平洋戦略の前線に位置し、民衆の価値を守る第一防衛戦となります。我が国も台湾と共に、国際責任を果たすため、理念の近い国々と平和と安定の現状を維持し、中国による一方的な変更を阻止しなければなりません。

日本と台湾は運命共同体。そして、共通する相手は中国であり、日中関係が完全に正常な軌道に戻ったなどとは言えないのです。

日本では報道されませんが香港のデモでは益々激しいものになっています。

英国から香港返還された1997年以来、50年間の移行期を経て香港は2047年には中国に完全返還されます。当時香港の人々は、未来50年後には中国は立派に民主化され、経済大国としてある程度の自由を享受する世の中になるだろうと考えていました。しかし、その楽観的な予測が完全に裏切られ、自由・民主化するどころか、独裁性はますます強まり、今日もデモ隊に対し拳銃等による弾圧が継続されています。

香港のデモでは、複数の未成年の学生が警官に拳銃で撃たれていますが、ひとりの胸を撃たれ重傷を負った高校生は警官襲撃の罪で起訴されたのです。一方の警官に全くお咎めはないのです。そして日本政府は、「多数の負傷者が出たことを大変憂慮している」とは述べたものの、銃撃それ自体には触れずスルーし、香港政府の対応を非難する声明を出していません。香港の若者たちが、あれだけ命をかけて、自由と民主主義を守ろうとしているのに、日本はダンマリを決め込むつもりなのでしょうか?


自由や人権は人類の普遍的な価値であり、それを踏みにじることは、いかなる政府にも許されない筈です。世界は、中国によるチベット人に対する基本的人権の制限、宗教的自由の否定や、民族アイデンティティーや言語への弾圧など、チベット人への人権弾圧の状況悪化に深刻な懸念を抱いています。自由を希求し民族のアイデンティティーと宗教を守る決意を示し、抗議のため、また、ダライ・ラマ法王を祖国に帰還させるために、多くの僧侶が抗議の焼身自殺を図り、自らの命を断つという究極の犠牲を払うことを選んだことに、深い悲嘆の念を禁じ得ません。
(中略)
ウイグルでも百万人以上が再教育施設に拘束されています。こうした中国の蛮行はそれを止められなかった国際社会にも大きな責任があると反省したいところですが、当の中国には全くその自覚がない様なのでタチが悪い。

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