東京都が2014年に公表した「大規模盛(も)り土(ど)造成地」の分布マップに、戦前に造成された区部の35カ所(66万1000平方メートル)が掲載されていない。盛り土の厚さが確認できないとして掲載が見送られたため、「隠れ盛り土」になっている。都は今年度中に有識者に意見を聞いて公表するかどうか検討するとしているが、古い盛り土ほど地震で地滑りや液状化が起こりやすく、専門家は「住民に情報が伝わっていないのは問題だ」と指摘する。【畠山哲郎、宮崎隆】

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毎日新聞2019年11月3日 18時25分(最終更新 11月3日 21時32分)
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