https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191108/k10012170071000.html


暑さ対策「遮熱性舗装」に約24億円 東京都“むだにしない”
2019年11月8日 18時53分2020 運営

東京オリンピックのマラソンと競歩の会場が札幌に移転したことを受けて、東京都議会の特別委員会が開かれ、都はマラソンと競歩のコースの表面温度を下げるとされる暑さ対策の費用がおよそ24億円になるという見込みを明らかにしたうえで、経費がむだにならないようにしたいという考えを示しました。

東京オリンピックのマラソンと競歩の会場が猛暑対策として東京から札幌に移すことが決まったことを受けて、8日、都議会の特別委員会が開かれました。

この中で、都の担当者は道路の表面温度を下げるとされる「遮熱性舗装」の整備について、マラソンと競歩のコースでは来年度までの4年間の事業費の総額がおよそ24億円になるという見込みを明らかにしました。

また、これに加えて、暑さをしのげる休憩所を設置する事業など、ほかの競技も含めた大会の暑さ対策にかかる都の全体の事業費は来年度までに合わせて276億円になる見込みだと報告しました。

今回の札幌移転を決めた都とIOCや組織委員会などとの4者協議では、都が支出したマラソンと競歩に関する経費で別の目的に活用できないものは都に負担させないことを確認しています。

委員会で都の幹部は、「支出する経費は都民から預かった貴重な税が原資となっており、むだになることはあってはならない。経費を精査、検証したうえで都として判断を行い、最終的に4者協議の仕組みにのっとって都の意向を反映させたい」と述べました。


東京都の小池知事は、8日の記者会見で、「これまでに使ったお金と今後のことについて東京都は負担をしないということが4者協議で決まった。すでにコストとして発生しているものについては、一つずつ精査をしながら、今後、必要な対策を関係者と協議していきたい」と述べました。


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