行方不明になっていた大阪市に住む小学6年の女児(12)が保護された未成年者誘拐事件で、大阪府警に逮捕された栃木県小山市の自称派遣社員、伊藤仁士容疑者宅から保護された茨城県の中学生の少女(15)は、6月ごろに自宅を出た際に「しんどい」などと書き置きを残していたことがわかった。

 捜査関係者によると、書き置きには「少し自由にさせてほしい」とも書いてあり、学校生活などに悩んでいたようだったという。その後、少女から「東京にいる。1週間ぐらいで帰る」と書かれた手紙が自宅に届いたが戻らなかったという。

 茨城県警によると、家族が同月に行方不明届を提出。部屋に伊藤容疑者のものなど複数の携帯番号が書かれた紙もあったことから、7月に捜査員4人が伊藤容疑者の立ち会いのもと、任意で伊藤容疑者の自宅内を捜索したが、少女は見つからなかったという。県警などが伊藤容疑者と接触した経緯などを調べる。

2019年11月25日 12時39分
朝日新聞デジタル
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