https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191130/k10012197121000.html


米 70年ぶり原油の「純輸出国」に 国内シェールオイル増産で
2019年11月30日 13時53分

アメリカでは、国内のシェールオイルの増産で原油の輸出が拡大し、ことし9月の原油と石油製品の輸出量が輸入量を上回り、70年ぶりに「純輸出国」となりました。トランプ政権が産油国の多い中東地域への関与を弱めることにつながる可能性もあります。

アメリカのエネルギー情報局が29日に発表した9月の原油と石油製品の統計によりますと、輸出量が18%増える一方で、輸入量は12%減った結果、輸出が輸入を1日当たりで8万9000バレル上回り、「純輸出国」になったということです。

経済メディアのブルームバーグは、アメリカが「純輸出国」となるのは、1949年以来70年ぶりだとしています。

これは、アメリカ国内でシェールオイルの生産が増加しているためで、アメリカは来年には年間の総量でも原油の純輸出国になると予想されています。

アメリカが国内で原油などを賄い、中東の産油国からの輸入に依存する必要がなくなれば、アメリカ第1主義を掲げるトランプ政権がこの地域への関与を弱めることにつながる可能性もあると指摘されています。