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Apple(アップル)は12月2日、川崎ラゾーナプラザに直営店の「Apple川崎」をオープンすることを明らかにした。オープン日は12月14日10時。通算12店舗目、現存する直営店としては10店舗目となる。

川崎ラゾーナプラザは、JR京浜東北線・東海道線の川崎駅に直結している商業施設。京浜急行電鉄の京急川崎駅からも徒歩7分程度の場所にある。アパレルブランドが多数出店しているほか、ビックカメラやTesla(テスラ)の販売店もある大型ショッピングモールだ。

Apple川崎は、JR川崎駅と直結しているラゾーナ川崎の2Fの、テスラ販売店を左手に見ながら進むと到着する広場(ルーファー広場)に面した場所に出店する。2Fフロアはアパレルやセレクショトップがひしめくメインフロアで、ラゾーナ川崎では一等地ともいえる。

川崎店は、直営店としては初のショッピングモールへの出店となる。地方都市では、Apple Premium ResellerのC smartなどが、ららぽーとなどの大型ショッピングモールに展開しており、これに倣ったかたちだ。

Premium Resellerの近くには、アップル認定の修理サービスプロバイダーが出店しているケースが多く、購入から修理までを同じエリアで済ませることができた。一方のアップルの直営店では、販売から修理までのサービスを1店舗で受けられる。

従来の直営店は、百貨店であるマルイ本館の1Fに出店しているApple新宿の例はあるが、これまでは基本的に商業エリアでの路面店の展開に限られていた。そのため、購入や修理などで「アップル直営店に行く」という動機がないと、なかなか訪れる機会は生まれなかった。

今回の出店は、数時間から丸1日の滞在を期待できる大型ショッピングモールへ出店することで、ファミリー層やシニア層へのさらなる認知と取り込みに力を入れていく狙いがあると考えられる。一方で、アップルのこの施策が成功してしまうと、直営店の出店計画がアップル専門店であるApple Premium Resellerと競合する可能性が出てきた。

スマートフォン市場の縮小がニュースになる中、アップルとしてもより身近にアップル製品が触れられる場所として、集客が見込める大型ショッピングモールを選んだと考えられる。

なお、公式サイトでは以下の動画が公開されているほか、壁紙のダウンロードも可能だ。


https://jp.techcrunch.com/2019/12/02/apple-kawasaki/