伊藤詩織さんが「この際ですから」と苦言。質問者に「私の下着を公開するな」
元TBS記者の山口敬之さんの主張を支持する文芸評論家が、伊藤詩織さんに質問。彼女は反論した後...。
https://www.buzzfeed.com/amphtml/kensukeseya/shiori-ito-11


会見終了後に別室で報道陣が伊藤さんを囲んで行った補足取材中、山口さんの主張を支持してきた
文芸評論家の小川榮太郎さんが姿を現し、伊藤さんと直接やりとりする場面があった。

小川さんは、18日に山口さんが別の場所で開いた会見に、山口さんを支援する立場で登壇している。
一方で伊藤さんは、19日に行われた山口さんの会見をジャーナリストとして取材した。

「私はおそらく日本、というか世界で、一番詳しく裁判資料から全て調べた人間です。
そして、(雑誌で)3度にわたって詳細な議論を展開している」

中略
■大勢の記者らがいる中、続けた質問
伊藤さんは、続けて「ただ」と強調した。

「それにも関わらず、裁判資料となっている映像を、誰かが外部に流していることも事実です」

その場には多くの記者がいたため、伊藤さんは「ありがとうございました」と
別の記者に質問の機会を与えようとしたが、小川さんは「あの、カルテについての」と質問を続けた。

「カルテの閲覧制限は住所等のみということですが、
そうなると医師の診断部分は引用し、公に論じていいわけですね?」

すると、伊藤さんの代理人である村田智子弁護士が「裁判所で閲覧制限がかかっていない部分に関しては結構です。
そう申し上げるしかありません」と回答した。

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■女性としての意見
伊藤さんは「この際ですから」と苦言を呈した。

「(小川さんが)第1回目に書かれた記事を拝読しました。そこで、一般に公開されていない下着の写真を、
小川さんは見ています。山口氏を通して写真を見ていたそうなんですけれど、
下着のブランド名と特徴が書かれていたんですよね」

「当時、私はすぐに全ての下着を洗濯してしまったので、(山口さんとのホテルでの件の際)
どの下着を身につけていたか覚えていなくて、3つの黒い下着を警察に提出しています」

「それは(小川さんが)言及されていたものもあれば、他のものもありました。
私はやはり女性として、下着を公開したくなかったです。それを公にされた。
いろいろとお考えになって書かれてほしい」

「それが公共にとって意味のあることなのか。さらに、私はあなたから一切、取材を受けていないです。
その中で、あなたがジャーナリストとして一方的に書かれるのはどうなのかと問いたいです」

■「どんな服や下着を着ていても」
伊藤さんは「ここは、あなたとだけ会話をするための場ではない」と断りを入れた。

小川さんは、公益性の点については「もちろん」と言い、
「では、改めて取材を申し込ませていただきます」と告げると、話すのをやめた。そして、別の記者が質問を始めた。

伊藤さんは以前、服装についてBuzzFeed Newsのインタビュー取材にこう語っている。

「どんな服や下着を着ていても、どんな状況に置かれても、同意がなければ同意ではありません」

「性暴力被害者を含むすべての人たちが、どんな服を着たってそれが批判されたり、
『落ち度』とされたりするものではない。自由に自分の着たい服を着てもいいんです」