【溥儀の自伝】

『我が半生』(英語題:The former half of my life)は、唯一の自伝である。
自叙伝『わが半生』では、
「今日、あの時の証言を思い返すと、私は非常に残念に思う。私は、当時自分が将来祖国の処罰を受ける事を恐れ」、
「自分の罪業を隠蔽し、同時に自分の罪業と関係のある歴史の真相について隠蔽した」と記している。

溥儀は遼寧省撫順にある戦犯管理所に収容中の57年から
自らの罪を語る形で「わが罪悪の半生」の執筆を開始。
『わが半生』はこれをもとに、【中国当局や専門家が内容を16万字ほど削除・修正し、64年に出版】された。

2007年、同書が中華人民共和国において大幅に加筆した完全版として出版されることとなった。
【極東国際軍事裁判での偽証を謝罪】し、
日本軍と満洲国との連絡役を務めた関東軍将校の吉岡安直に【罪を擦り付けた】と後に反省したことなど
1964年版当時に削除された16万字近い部分が今回盛り込まれている。