※夜の政治

2005年の「桜を見る会」の招待者数に関する政府資料で、首相推薦の招待者が「60」という番号で区分されていることがわかった。「60」をめぐっては、オーナー商法で行政指導されたジャパンライフの元会長に届いたとされる15年の招待状にも記載。野党は安倍晋三首相の推薦枠で元会長が招待された可能性が高まったとしている。

【写真】2005年に開催された桜を見る会の「分野別招待者数」。首相の招待区分は「60」だったことが分かる=千代田区の国立公文書館
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20191224-00000038-asahi-000-view.jpg

「60」が首相推薦枠の区分として具体的に確認されたのは初めて。資料は共産党の宮本徹衆院議員が国立公文書館で確認し、24日の野党の「桜を見る会」追及本部の会合で写しが提出された。朝日新聞も国立公文書館で資料を確認した。

資料には「平成17年桜を見る会 分野別招待者数」などと記され、「区分」「招待者内訳」「人数」などが一覧になっている。区分「60」は「総理大臣」として「737人」と記載されていた。「61」は「自民党」、「62」は「公明党」とあり、招待人数はそれぞれ1483人、200人。人数の合計は8737人とある。

05年の「桜を見る会」の主催は、小泉純一郎首相(当時)。宮本氏はこの資料をもとに追及本部の会合で「60番は総理大臣(の推薦枠)ということではないか」と政府側にただした。政府の担当者は「05年はそういったことだったのかもしれない」と応じたが、「番号は招待状の発送を効率的に行うため、便宜上付けたもの」と従来の説明を繰り返した。

12/24(火) 18:32
朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191224-00000038-asahi-soci