27日午後4時30分頃、松江市宍道町のJR山陰線の踏切で、近くの自営業、土江博美さん(59)ら4人が、踏切内で脱輪していた軽乗用車を見つけ、運転していた高齢の女性を避難させるとともに、車を踏切外に出して事故を防いだ。

 土江さんによると、市立宍道中学校前の踏切の近くを通りかかった際、車を発見。車外に立っている女性に声をかけると「助けてください」と言われたという。

 まず非常ボタンを押した土江さんは、列車が来ていなかったため、通りかかった男性と近くにいた女子中学生2人と協力して車を持ち上げた後、女性を踏切外に避難させ、車を運転して踏切の外に移動させた。「何も考える暇もなく、助けたい一心で体が動いた。事故が起きなくて本当に良かった」と話した。

 JR西日本米子支社の担当者は「列車が見えない状態でも、まず非常ボタンを押した行動はファインプレー。もし列車が近づいていた時は、非常ボタンを押した後、速やかに線路外に避難してほしい」と話していた。

2019/12/29 14:14 読売新聞
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