親族などの死亡届を提出した人に、京都府城陽市市民課が渡す「おくやみハンドブック」が、「分かりやすい」と市民に好評だ。クレジットカード解約や自動車の名義変更など市の業務とは関係ない手続きも説明している点が、自治体の配布資料では珍しいという。
 6月から配布している。以前はA4紙1枚に、市役所内で行う手続きの種類や印鑑など持参する物を列挙していた。
 現在のA4判9ページの冊子では、役所で必要な手続きを課ごとに整理し、「対象者」「必要なもの」といった欄を設け、手続きの期限も明記した。
 亡くなった人の運転免許証やパスポートの返納といった、市役所以外での手続きを伝える欄では、それぞれの問い合わせ先や電話番号も載せた。
 市市民課は「実際の手続きは経験しないと分かりにくい。ゆっくり冊子を読んでもらい、大切な人を亡くした時の不安を少しでも和らげられれば」としている。

2019年12月30日 18:30  京都新聞
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