【チャイナ】世界に広がるシノフォビア問題とは

■現地に中国人を送り込み、現地の企業を浸食する中国

こうしたアフリカでの反中意識の背景にあるのは、中国からの輸出である。
例えばアフリカ諸国では中国に天然資源などを輸出しているが、逆に衣料品や電化製品など安価な商品を中国から輸入している。
そのため、国内の産業が成長しない状況が生まれているのである。

例えば南アフリカでは、ここ10年で8万人ほどの製造業の雇用が、安価な中国製品によって奪われた。

こうした輸入は年々増加しており、近い将来には、アフリカ人と中国人の大規模な衝突が起こる可能性が予想されている。

こうした強気に出る中国の対外政策に、恐怖心や不快感を示す形で、日本、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、アフリカでシノフォビアが広がっているのである。