出所:『区市町村の町丁別、罪種及び手口別認知件数』(警視庁、’18年)

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2020年以降に向けて、東京では広域で再開発ラッシュが起こっている。超高層ビルが立ち並び、クリーンな街づくりが進む一方、都会の街は夜になると顔を変え、大麻や殺傷事件など物騒な話題が世間を騒がせた。そんなヤバいニュースのさらなる裏側や、ニッチだが知っておきたい闇情報を、夜の街のプロフェッショナルから総ざらいする!
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ヤバそうに見えて実は住んだら天国な街

 年々動物園化するハロウィンのバカ騒ぎや、目下の話題である大麻パーティ横行……そんな渋谷を「ヤバさと住みよさの住み分けが明確な街」と評価するのは、都内の街に詳しい東京23区研究所所長の池田利道氏だ。

「居住面積当たりの刑法犯認知件数から、いかに身近に犯罪が起きているかを割り出した『犯罪発生密度(件/?)』という指標があります(※下記)。夜間人口が少ないオフィス街の千代田区を例外とすると、渋谷は2位でなるほど、ヤバい街でしょう。

 ただ、事件が起きがちなのはスクランブル交差点周辺と円山町とピンポイント。そこを避ければ、交通の便は言わずもがな、再開発が進む駅南側のエリアは渋谷川のドブ臭さも解消され洗練し、桜の時季はとても綺麗。ニトリができるなど、実はとても暮らしやすい街に変化しています。私も25年以上渋谷にオフィスを構えていますが、危険な目に遭ったことは一度もありませんよ」

 さらに「犯罪発生密度」でいえば、何かとマイナスイメージの強い足立区はなんと22位。

「東東京エリアの下町はイメージだけでかなり損している。例えば足立区の北千住は、昼から営業する昔ながらの居酒屋と、若者で賑わうバルが共存する飲み屋天国。活気があり暮らしやすい街として、駅前のタワマン価格は高騰しています」

 団地のリノベーションも進むなど、下町は子育てがしやすいことでも人気なのだとか。

「19位の葛飾区では、新小岩が住みやすい。小岩と混同されがちですが、日本有数の良質な商店街があり、物価も安くおすすめです」

 ヤバいからこそ、環境整備には余念がないのかも。
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<犯罪発生密度ランキング>

 1位 千代田区 453件/?
 2位 渋谷区 408件/?
 3位 新宿区 365件/?
 4位 豊島区 344件/?
 5位 台東区 314件/?

1/3(金) 8:52配信
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